近頃、あ、これだ、と思うことがある。 あたたかい波のようなもの。 それはどこか年配の女性の体温のような。 おおらかで、それでいて切実な。 頼もしくて、それを感じているだけで涙が出てくるような。 そういう感じが、街の中で、小さな裏道で、 ふと流れてくるのが肌の上に感じられる。 じわじわと打ち寄せてくる、あたたかいリズム。 自分、というものにこだわり過ぎている。 もっとおおきなものに委ねてもいいんだ。 そう思っても、なかなか握り締めた手を開けない。 誰も彼もがこわくて、何もかもが不安で。 なにを頼りにしたらいいのか分からないと思ったその時に あたたかくて、おおきなものが訪れる。 そのふわふわとした感触に寄りかかってみる。 心の中の凍りついたものを、そっと押し当てて溶かしてみる。 その波の向こうから、豊かに噴き出してくるものがある。 わたしはその恵みを、全身で感じ取ろうとする。 暑い暑い夏が含み持っているもの。 夢ともうつつともつかぬ、明るい夕暮れのできごと。
by cafe_caraway
| 2008-08-11 15:14
| つれづれ
|
by cafe_caraway
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