ときどき、花に目をやった瞬間 ぱっと惹きつけられて、無性に写真に収めたくなります。 ついさっきまでは、ただ花だと思っていたのに まさに今、最も美しいときだと感じるのです。 カメラを構えると、気持ちが吸い寄せられるようで 何回もシャッターを切ってしまいます。 しかし、大抵そのような写真は良く撮れていません。 花の顔に夢中で、周囲も見えていないし 単調な写真になってしまいがちなのです。 ああ、こんなはずじゃなかったのに。 もっと美しかったのに。 私が勝手に心のうちで、[花師匠]と思っている方がいます。 その方のほかの写真も好きなのですが 特にがんと胸を打たれるような衝撃を感じるのが この方の花写真なのです。 このページを見た時、私はある有名な写真を思い出しました。 ダンサーをモデルにしている写真なのですが、 画面の中の人々が、まるで宙に静止しているように 見えるのです。 ボッティチェルリ「ビーナスの誕生」で 後ろから風を吹き付けている二人の天使のようだったり。 ユリのつぼみの滑らかな曲線は、 力強く吹き上げる風を思わせて 他の花びらと呼応して平行に流れています。 飛び立っていく、力強い天使。 まだまだ師匠には遠く及ばないのですが、 少しでも心を平静にして、花と対峙して その美しさを切り取れるようになりたいのです。
by cafe_caraway
| 2006-04-24 17:24
| つれづれ
|
by cafe_caraway
カテゴリ
全体はじめに coffeehour つれづれ HOLGA 目黒川の桜 2008 カフェの蚤の市2007 Walk Around England A Trip To Amami Chianmai, THAILAND crafthour 3 min. a day 以前の記事
2023年 05月2020年 12月 2020年 06月 more... その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||