旅も4日目、毎日歩き回っているので
ロンドンを離れる水曜の朝くらいは、ゆっくり寝ていよう。 そう思っていたのに朝6時、はっと目が覚めて 「今日はアンティークマーケットの日だ!」と思ったら、もう寝ていられなくなった。 10時半には鉄道駅に行かなければならず、それまでの時間を慌てて逆算。 朝食を取ると地下鉄マップを握り締めて「行ってきます!」と駆け出す。 カムデンパッセージの最寄り駅、angelから この通りのはず・・と走っていくが、 マーケットが見当たらない。 地図を片手に人に尋ねて廻り、 時間が無いと焦りながら ようやく辿り着いた、細い静かな小道。 両脇に小さなアンティークショップが並ぶ。 一軒、周囲の店とは明らかに 品揃えの違う店が目に留まる。 まだ開店前、あとで必ず来てみよう。 小さな広場のテントや、裏通りの店先。 ジャンクな品が多いものの、かえって 私の好みに合うものが見つかる。 吟味する間も無く、慌しく買い求める。 どれと決めかねて買いそびれた 羊のスタンプが、今も少し心残り。 再び、先ほどの店に戻る。 使い古した学校の椅子とエレガントな足のテーブルが同居。 店内は家具中心で、古びているけれど丁寧に手入れされている。 素朴なパイン材の棚と、真っ白になった鹿の頭骨や恐竜の模型が 意外な調和を生み出していた。 小さな陶器のボトルが二つ。花器にいいなと手に取る。 短く髪を刈り、ピアスの似合う年配の店主に、店内を指しながら 「こういう雰囲気が、とても好きです。」と言うとぷっと吹き出した。 でも手渡された釣銭は、最初に聞いた値段よりずっと多かった。 間違いかなと思ったけれど、その時彼はウィンクしたから、いいのだろう。
by cafe_caraway
| 2007-05-23 11:33
| Walk Around England
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by cafe_caraway
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