愛しい工具
f0082011_955686.jpg


自宅でワインを飲むようになって、もう10年以上が経つ。
数々のオープナーを使ってきたけれど、なかなかこれというものが無かった。
いわゆるソムリエナイフは私の投資が不十分なのか
瓶にぴたりと沿うようなものが手に入らず、
簡単に開けられるよう作られたものは、これまた簡単に壊れた。
意外と握力の無い私でも、酔いの回った友人達でも空けられるような、
それでいて道具として愛着の沸くものが欲しかった。

以前友人に連れられて行った古道具屋さん。
少し離れたところにあって、なかなか行くことは出来ないけれど
時々ホームページを覗いては、掘り出し物を探していた。
古びたコーヒーミルに錆びたデスクライト。いつか手に入れたいものばかり。

そしてある日、私の目に飛び込んできたのがこれだった。
なんとも無骨で、鈍い光をまとった鋳物のオープナー。
エレガントで繊細なワインの世界とは相容れないような気もしたが、
長く愛用された工具のような味わいに、一目惚れだった。
早速届いた包みを開けると、ずしりと重いその感触は
子供の頃に幾度も握り、手に匂いを染み付けたブランコの鎖にそっくりだった。
「古いものだからもしかして実用は出来ないかも」、なんて甘く見ていたが
コルクに釘を刺し、くるくると上のネジを回し、程よい所でそのネジを横にひねると
今度は逆に釘が回転を始め、するするとコルクを引き上げていく。
なんと滑らかな動き。お店の方が手入れをしてくれたのだろうか。

今は古物然として我が家に君臨している、このオープナーも
いつかは当たり前の道具の1つとして私の一部となっていくのだろう。
長い付き合いになるよう祈りつつ、今日もふと手にとって見る。


Five from the ground
シャトー・レゾリュー 青ラベル

 ☆良かったらクリックをお願いします☆→
[PR]
by cafe_caraway | 2008-04-10 10:27 | つれづれ
<< やっと、です。 ティータイムの憂鬱 >>



coffee caraway  目黒区上目黒5-32-4  火~土曜、12:30-18:30営業 http://c-caraway.com/
by cafe_caraway
カテゴリ
全体
はじめに
coffeehour
つれづれ
HOLGA
目黒川の桜 2008
カフェの蚤の市2007
Walk Around England
A Trip To Amami
Chianmai, THAILAND
crafthour
3 min. a day
以前の記事
2018年 12月
2017年 08月
2014年 06月
more...
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧