自宅でワインを飲むようになって、もう10年以上が経つ。 数々のオープナーを使ってきたけれど、なかなかこれというものが無かった。 いわゆるソムリエナイフは私の投資が不十分なのか 瓶にぴたりと沿うようなものが手に入らず、 簡単に開けられるよう作られたものは、これまた簡単に壊れた。 意外と握力の無い私でも、酔いの回った友人達でも空けられるような、 それでいて道具として愛着の沸くものが欲しかった。 以前友人に連れられて行った古道具屋さん。 少し離れたところにあって、なかなか行くことは出来ないけれど 時々ホームページを覗いては、掘り出し物を探していた。 古びたコーヒーミルに錆びたデスクライト。いつか手に入れたいものばかり。 そしてある日、私の目に飛び込んできたのがこれだった。 なんとも無骨で、鈍い光をまとった鋳物のオープナー。 エレガントで繊細なワインの世界とは相容れないような気もしたが、 長く愛用された工具のような味わいに、一目惚れだった。 早速届いた包みを開けると、ずしりと重いその感触は 子供の頃に幾度も握り、手に匂いを染み付けたブランコの鎖にそっくりだった。 「古いものだからもしかして実用は出来ないかも」、なんて甘く見ていたが コルクに釘を刺し、くるくると上のネジを回し、程よい所でそのネジを横にひねると 今度は逆に釘が回転を始め、するするとコルクを引き上げていく。 なんと滑らかな動き。お店の方が手入れをしてくれたのだろうか。 今は古物然として我が家に君臨している、このオープナーも いつかは当たり前の道具の1つとして私の一部となっていくのだろう。 長い付き合いになるよう祈りつつ、今日もふと手にとって見る。 ・Five from the ground ・シャトー・レゾリュー 青ラベル ☆良かったらクリックをお願いします☆→
by cafe_caraway
| 2008-04-10 10:27
| つれづれ
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