<   2010年 12月 ( 1 )   > この月の画像一覧
コーヒーで、何を描く。
こちらでは、おひさしぶりです。
「コーヒー店・店主」としては書ききれないことを
書く場としてこちらを残しておきながら。
ここしばらくは、ずっと「店主」をやっていたのかも。
先日表のブログに書いた万感は、こちらに書いた方が良かったかな。

さて・・。
コーヒーって、どんな味がするでしょう?
え?「コーヒーの味」でしょう?と思われましたか?
もちろんそうなのですが、そうとも言えないんです。
最近オープンしているような、ぴかぴかのコーヒー屋さんで
コーヒーの説明を読んでみてください。
「ナッツのような」「レモンを思わせる」「花のような」・・。
コーヒーにこんな風味があるなんて、不思議ですよね。
でもあるんです。そんな風に例えられるような特徴が。
何かの味を伝えるのに、他のものを当てはめるのって不思議ですね。
りんごを食べて、「みかんのような酸味」とは言わないのに。
それは、コーヒーがそれだけ豊かな風味を持っていることの証明かもしれないし、
人々が「コーヒーの味」というものを明確に持っていないから、
他の知っている物に当てはめているだけなのかもしれないと思うのです。

色々な味のコーヒーが生まれることは、楽しいことですね。
それに伴って、どんなコーヒーが「おいしいコーヒー」かということも
多様化していきます。それも、意味のあることです。
でも、迷ってしまうことも増えると思うんですよね。
焙煎する人も、選ぶ人も、飲む人も・・。
そんな時、私はある人の言葉を思い出します。
「コーヒーらしいコーヒー」
どんな豆を選び、どんな味をえがこうとも、そこには
「コーヒーらしさ」が無くてはならない。
じゃあコーヒーらしさとは?と問うて、分からないはずはないと思う。
それは苦味とか、コクとか、個々の側面ではなく
「これはコーヒーだ」と思う、あるまとまりの感覚。
コーヒーの香り、コーヒーの色、コーヒーの飲み心地、コーヒーのもたらす気分。

それでも、それを越えて新しい味を描く人がいる。
ある人のコーヒーは、たとえばあるお酒を思わせる味を作っている。
舌の上で転がして、心地よい。余韻をしみじみと味わえる。
香水で言えば、トップノートだけでなくアフターノートまで味わえるような。
なんてロマンチックなコーヒーだろう。
コーヒーの持っている要素をただ並べるだけでなく、
調合することで新しい世界を生み出しているのだから。
と言っても、数種の豆をブレンドして作るのではないのです。
焙煎の仕方だけで、どの部分を引き出し、組み合わせるか。
あるコーヒーに「レモン」の酸味があるなら、
そのレモンをどう使うのかということ。
レモンピールのパウンドケーキを作ったり、
ジンに絞ってドライなカクテルを作ったり。
それを「コーヒーの味」という揺らぎない感覚の中で表現する。
それには繊細な味の感覚と研究、的確な技術が必要とされるのです。

そこでまず、わたしは・・。
味わう、ということを改めて見直さねばなりません。
まだまだ先は長い。私は私の道を歩かなければならない。

***

これが「コーヒー店・店主」の言葉ではないのかって?
・・違います。ただのコーヒー好きのぼやきでした。
あまり「発言」はしないようにと思いつつ、この思いを忘れないように記します。
[PR]
by cafe_caraway | 2010-12-10 10:38 | coffeehour



coffee caraway     目黒区上目黒5-32-4  水~土曜、13~18時営業 http://c-caraway.com/
by cafe_caraway
カテゴリ
全体
はじめに
coffeehour
つれづれ
HOLGA
目黒川の桜 2008
カフェの蚤の市2007
Walk Around England
A Trip To Amami
Chianmai, THAILAND
crafthour
3 min. a day
以前の記事
2017年 08月
2014年 06月
2014年 01月
more...
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧